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前回からの続きとなります。前回の投稿を読んでおられない場合は前回からお読みください。

では、今回は丸竹から設定幅にどうやって割るかというお話をします。

竹を設定幅で割ろうと思った時に一番やってはいけない事。
それは、最初の刃を入れる時にいきなり半分にしてしまう割り方です。ギャリソンのビデオ等で半分に割っているシーンがあったりしますが、あの割り方をしている限り絶対に設定幅では割れません。6つ割りや8つ割り等の竹割の道具を使用しても設定幅では割れません。(偶然、割れる事はありますが。。。)

何故か?それは竹の外周の長さが竹一本一本で違うからです。
前回、お話しをした様に竹は「半割」か「3つ割」でしか割る事が出来ません。細くなれば成る程、「3つ割」は難しくなるので最終的には「半割」で割る事になります。

例えばギャリソンの割り方の様にいきなり等分に割るとどうなるか計算してみましょう。
竹の外周の長さは250mm。欲しい割り幅は6mmと6.5mmが欲しいと仮定します。
半分に割ると125mm。セオリー通りに半割だけを続けていくと最終的には約7.8mm となります。太すぎますね。では、最初に一回だけ3つ割してから半割で割っていくと今度は約5.2mmとなります。細すぎます。では、2回3つ割してから半割で割ると。。。苦労したわりには約6.9mmとまだ太いです。結局、とても割りにくい方法でも6mmもしくは6.5mmにはなりません。

もし6つ割を使うとどうなるでしょう?
250÷6=41.6となります。ここからどうやって計算しても約6.8mm前後にしかなりません。やはり設定幅で割る事は出来ません。

では、どうやれば割る事が出来るか?
ここである竹の特性を使います。それは太い割幅の場合は変則的な割幅でも割る事が出来るという特性です。竹は太い割幅の間は等分や3等分以外にも変則的な6:4等の割り方も可能なのです。(さすがに8:2の様に片一方が細すぎる割り方は無理なのですが。。。)

この特性を使う為に、最初の割りは等分にするのではなく一本だけ割りを入れるのです。

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こういう事です。

僕は割りやすい様に基本的に8本分をワンセットになる様に考えて割っていきます。8本分であれば半割だけで割れるからです。なので、欲しい割り幅が6mmと6.5mmなのだから8本分でそれぞれ48mmと52mmとなります。そこで48mm×3=144。250-144=106。106÷2=53となるので6mmの8本分を3セットと少しだけ設定幅より太いですが約6.6mmの8本分を2セットで割ればほぼ設定幅で割る事が可能となります。

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上の2つ分が少し太い分です。

そしてこの様に変則的になりますが分割してやれば。。。。

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上の2つ分を割りとりました。

一回だけ3つ割をするだけで後は半割だけを繰り返していけば、ほぼ設定幅の竹辺を割る事が出来るのです。
勿論、毎回、外周の長さは違いますので頭を使う必要はあるのですが、最初に等分に割る割り方よりも圧倒的に欲しい割り幅に近い竹辺を割る事が出来る筈です。
「トンキンケーンはもっと細いから無理だろう。。」と、思う方もいらっしゃると思いますが、問題なく同じ割り方で割る事が可能です。
ただし、この方法で割る為には僕と同じ半割の方法で割る必要があります。(前回、説明した割り方です。)先を削ったドライバー等で楔を打つ様にして割る割り方等でやろうとすると失敗すると思います。もし割れたとしても割れた後が表皮と垂直になっていなくて途中で等分に割れなくなる筈です。僕と同じ方法であれば5mm幅でも等幅で割る事が可能になりますので、(3mm位までは割れます。使えませんけどねw)是非、練習してみてください。

さすがに前回の文章だけの説明では解りにくいと思いますので動画を撮影しました。

動画をじっくり観て頂ければ、ある程度は解って頂けると思います。
「もっと、教えて欲しい。」という方は、是非、スクールにお越し下さい。出来るまでお教え致します。